東京里山墓苑は、八王子郊外にある東京都でただひとつの里山型樹木葬です(2024年現在)。
ここにはかつてお寺の森として杉や檜が植えられ、いつか利用する日のために手入れはしていたもののあまり活用されていませんでした。その森を拓き、2011年5月、里山型樹木葬『東京里山墓苑』が誕生しました。
開設の数年前から、森の景観を活かし手入れをし、多摩の森として守りながら、だれでも受け入れることのできる樹木葬を作って循環型社会に貢献しながら少子高齢化や菩提寺との疎遠を解決できるようにと準備を進めていました。2011年の3月、東日本大震災を経てますますその思いを強くしました。
東京里山墓苑は、「いつか森になる」ことを目指しています。杉や檜の森から、いつか広葉樹の多い多摩の森へと変わっていこう、そう考えて、土に還らないものをできるだけ排除し、土地の植生に合わせた木々を植樹したところへ、地域の杉の木で作った骨壺に遺骨を納めて土に埋葬します。骨壺も含めていつか土に還り、里山の森の糧となります。
墓標やお名前を刻んだ銘板もありません。
すべて土に還り、区画は再利用しないので、そのまま多摩の森の一部となり、森の小さな生き物や植物を育む循環の森となります。墓標のない樹木葬は、いつか森になる樹木葬です。
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